「ありがとうございました!」
「本当にここでいいの?」
「あっ、大丈夫です!」


梅さんの車から降りて、一礼をした


梅さんとお別れして、数分たった


入ろうかな・・・それともインターホン押す?


よしっ、インターホン押そう


インターホンを押して、少しして懐かしい人の声が聞こえた


「咲希です」


あたしの声を聞いた懐かしのあの人は、急いで玄関へやってきた


「・・・咲希」
「久しぶりだね・・・お兄ちゃん」


あたしはお兄ちゃんの家に来ていた


お兄ちゃんはあたしを見るなり、あたしを抱きしめた


「ずっと探してたんだぞ」


お兄ちゃんが、心配してくれてたなんて知ってるよ


だって、こんなに痩せて


こんなにあたしを抱きしめる腕が弱まってる


どんだけ心配してくれてたの?


どんだけあたしを探してくれたの?