「ねっねぇ・・・莉那?」
「なによ!」

「あのね、今日朝凪としゃべってたんだけど、凪の友達で莉那のメアド聞きたいって言ってる人がいるんだけど・・・今日でさ夏休みに入るし、凪の学校へ行ってみない?」


莉那はつんっとしてて、あたしのほうを見なかったのに、


この話になった途端、あたしのほうへ向いた


そして、あたしの両肩をつかんで揺すった


「行く行く!!今度こそいい人を見つけるんだ!」


莉那・・・単純すぎだよ・・・・・


「うんうん。分かったから・・・離してっ」
「あっ・・・ごめん」


えへへっと言って、莉那が笑った


莉那は普通に可愛いのに


男運だけは・・・悪いんだよね


だから、今日の朝に凪から莉那へのことを聞いて多喜びをしてしまった


彼の顔を見ると、本当に優しそうで莉那を大切にしてくれそうな気がした


だから、彼になら莉那を幸せにできるかもしれないって思ったんだ


「莉那っ!あたしと凪がおすすめする人だから、絶対いい人だよ!」
「うん!期待してるね!!」


莉那の表情が明るくなった


こんな満面の笑みを見るのはいつ振りだろうか


たぶん・・・洸君と付き合った日以来見ていないかもしれない