あの時のあたしは、諦めていたから


誰も、あたしを必要としてくれる人がいなかったから


でも・・・でも今は、彼がいる


凪がいるの!


真琴君があたしに近づいてきた


そのたんびにあたしは後ろに下がる


服を着ながら・・・


「・・・来ないで!!」


あたしの言葉に、真琴君が止まった


「あいつがいるからか?桜庭凪がいるからか!?」

「そうだよ!昔のあたしには、助けてくれる人なんてだけ\れもいなかった!でも・・・でも!!今は凪がいる!凪がいるの!!凪にしか抱かれたくないの!!」


もう、もうあんな痛い思いをしたくない


きっと…きっと好きな人とだったら耐えられるはず


絶対いたくなと思う!


そんな幸せなセックスをしたい!


もういいなりになるもの、愛のないセックスをするのもいやなの!


「お願い!もうやめて・・・やめてよぉ」


涙を流しながら必死に訴えるあたしを見て、彼は笑った


「ははっははははははっ、もうお前帰っていいよ。やーめた」


軽い・・・どんだけこの男は最低で軽いんだろうか


「最低!!」


一発彼にびんたをくらわして、あたしは部屋を出た


「さぁ~て、お仕置きはなににしましょうかね」