でも、話したところでなんになるの?


どうせ別れるだけでしょ?


どうせ・・・あたしを捨てる気なんでしょ?


だったら・・・一生会わないほうがまし


辛くて、どんなに泣き叫んでも一生会わない


凪と別れるほうがつらいから・・・


「・・・はぁ、もういいよ。信武いこ!」


舞子・・・呆れちゃったかな?


舞子はため息をついてあたしの部屋から離れていった


いなくなったことを確認するために、ベッドから降りてドアを開けた


まわりを見て、誰もいないことを確認してドアを閉めようとした


でも、ドアが閉まらない


「・・・信武、離して?」


だって信武が部屋のドアをしっかり持ってるから


離してくれない



「・・・今のあたしになにを言っても無駄だよ?」
「今いわね―でいつ言うんだよ」


いっそのこと一生言わなければいいのに


「どうせ・・・めんどくさい女っていうんでしょ?」
「・・・あぁ」

「そんなの自分が一番分かってる!分かってるけど、頭がついていかないの、行動できないの!本当はちゃんとあって離したい。凪にだって逢いたい。でも会ったところでなんになるの?どうせ別れようであたしたちの関係は終わっちゃうんだよ!そんなの嫌だもん!別れたくなんかないんだもん!しょうがないもん!!離して!でていって!!」


枕を信武に投げつけて、部屋から出そうとした


こんなあたしを見て呆れたのか、信武はすぐに出ていった


でていったあと、あたしはその場にしゃがみ込んでまた大粒の涙を流した