「ありがとう先生」
「おぅ!気にすんな!明日もちゃんと学校こいよ!」
「・・・うん」


何とも言えない笑顔を作って、先生を見送った


「・・・ただいま」
「あらっ!咲希ちゃん、今日は遅かったわね」
「園長先生」


園長先生の名前を呼んで、そのまま二階に上がった


信用してる園長先生とも話したくない


どうしても・・・友香ちゃんの顔が頭から消えない


もう嫌になるくらい、あの嫌味な笑みが消えない


消えてほしいのに、嫌な記憶は絶対に消えてくれないんだ


記憶は時に残酷だ・・・


考えれば考えるほど、涙があふれる


そして・・・悲しくなる


ねぇ凪、会いたいよ


今すぐ会いたいよ


でもそれは・・・許されないよね


だって・・・遠恋だもんね