無性に腹が立った。このバカにした喋り方


あのバカにした笑い方


初めて・・・はじめて全身がふるえるほどの怒りを覚えた


どれだけ唇を強く噛んでもおさまらない

どれだけこぶしを握ってもおさまらない


「あたしね？本当は咲希ちゃんと逢う前から、咲希ちゃんのこと知ってたんだぁ。だって、友香の好きな人には彼女がいて、その彼女のことしらないなんておかしいでしょ？だから、あの日・・・咲希ちゃんとあえてすごく嬉しかった。これで近づけるチャンスができたってね・・・ふふっ」


黙ってるあたしを無視して友香ちゃんは話す


「ふふっ、悔しい？そりゃー悔しいよねぇ？だって彼氏とられちゃったんだもんねぇ。なにもいい返すことでいないでしょ？ショックでしょ？ふふっ」


言い返すことができない？


「・・・ははっ」
「何がおかしいの？」
「馬鹿げてる、あんた頭おかしいんじゃないの？何がずっと好きだったよ。あたしのほうがずっとずっと好きだったんだから！あんたなんかより・・・ずっとそばで見てたんだから！」


あたしのほうが大好きだもん


「あたしより自分のほうが好きだった？馬鹿げてるのはそっちじゃない。あたしのほうが好きだったわよ！中学3年間も離れ離れだったくせに！あんたなんかと一緒の気持ちにしないでよ!!」