「・・・友香ちゃん」


なんでいるの?なんで・・・ここに来たの?


「咲希ちゃんまだ授業なの?」
「・・・まぁね」


引きつり気味のあたしの口元を隠すかのように微笑んだ


引きつっちゃだめ、変な風に誤解されちゃう


「あーじゃぁ無理だねぇ。今から話そうと思ってたのに・・・」
「・・・大丈夫だよ?いいよ。あたし授業さぼるよ。莉那、先生に体調不良だって言っておいて?」

「咲希・・・大丈夫なの・・・?」
「大丈夫。気にしないで。体育館うらいこ」


友香ちゃんの腕を引っ張り気味で、前に進んだ


先生に見つからないように・・・



体育館うらについて、友香ちゃんの手を離した


ゆっくりと彼女のほうを振り向いた



「どうしたの?何話しに来たの?」
「あのねっ、あたしね彼氏ができたの!」


・・・は?


何言ってるの?友香ちゃんの好きな人は・・・凪じゃないの?


「そ・・なんだ。誰なの?」
「ふふっん~とね、凪君!」

あたしの思考回路が停止した