でも今は、そんなこと関係なく恋ばなをしたりしている


莉那も嬉しそうに聞いてくれるから、話しやすい


「授業始めるぞ―――――っ」
「げっ、パゲ野郎だし・・・」
「早く席戻ったほうがいいよ」


莉那が、青い顔をして席に戻っていった


莉那はパゲ野郎に目をつけられている


毎日毎日莉那は“キモイ”とか言ってる


あたしは毎回“かわいそうだ”って笑ってるだけ


毎日のようにある莉那の授業


今は、イオンについてだから飽きてきた


目に見えないものは苦手で、だから1分野は本当に苦手


先生の言ってることが理解できない・・・


こんなんで受験理科大丈夫なのかなぁ～


「じゃー、澤村答えてみろ」


いつもパゲ野郎は一番最初に莉那を当てる


莉那に、お前は解けないだろうっていう感じで莉那の顔を見るんだ


そのたんびに莉那はイライラしていた