「ごめん咲希、やっぱり莉那ちゃんには・・・」
「・・・ん。そうだね」


あたしの答えを聞いて、凪はあたしの手を握った


たぶん、いう本人が一番つらい


こんなて震わして・・・男として情けないなぁ


でも、かっこいいよ


「凪・・・君?」


莉那の問いに答えるように凪は話し始めた


あたしが知ってることをすべて言い終わった凪


でも、それで話は終わらなかった


「これは、莉那ちゃんと付き合う前のあいつだけど、あいつは女にだらしなく最低な奴だった。沖と出会うまでは・・・今でもあいつは好きなのかもしれない」


本当にすべて話し終えた凪


凪はあたしの顔を見てから下を向いた


「・・・っ」


あたしの目には、涙があふれ出る


「そうだったの。あたしは・・・騙されてたってことなのかな?」


莉那の問いにあたしたちは何も言うことができなかった


「悔しい。こんな真実を知っても・・・あたしはまだ洸が好きなんて」
「・・・りな」