「ごめん・・・ごめんね桜庭!」


桜庭に抱きつきながらあたしは謝った


「ふじわらどうしたんだよ」


今の桜庭の表情見なくても分かる


すごく困ってるよね?でもねあたし謝らなきゃ気が済まないの


「あたし桜庭にすごく・・・すごく苦しい選択させたね」
「藤原・・・」


そのあと桜庭に自分の気持ちをすべて話した


すると桜庭はあたしにこー言ってきた


「そんなこと思ってたんだな。俺はサッカー以上に藤原が好きだよ?サッカーと比べられないほどにな。でも、今大事な大会がかかってんだ。だから、サッカーを優先したんだ。ごめんな。藤原の気持ち分かってたはずなのにな。ごめんな。逢いに来てくれてありがとう」



桜庭の思い、あたし受け取ったよ


大会があるなら仕方がない。だから休憩が少なかったんだ


「サッカーしてる時の桜庭すごくかっこよかったよ。ずっと見たかったの。あたしには、小学生の時の記憶しかないから・・・」


ずっと一人占めしたかった


「あたし、独り占めできてるよね?」