桜庭の顔を見たら、桜庭と目があった


すぐにそらして、あたしは下を向いた


下を向くと、つないでる手が見えて余計恥ずかしくなった


恥ずかしさを紛らわすためにあたしは桜庭に話しかけた


「本当にさ、あたした一緒の高校でいいの?」
「なんで?」
「や、なんとなく」
「いいんだよ。俺高校生活は藤原といるつもりだし」


桜庭が意地悪な笑みを浮かべて、あたしを見てきた


ほっぺたを赤くしてあたしはコクンうなずいた


そのまま少し無言で歩いていた


一緒に居て、黙っていても気まずくない


桜庭といれば何でも楽しく過ごせるんだ


桜庭今何考えてるんだろう・・・


「・・・さ」
「あのさ!」


名前を呼ぼうとしたら、桜庭が話し始めた


ヤベッて顔をしてあたしを見た桜庭


「ん?なに?」


気にせず話してもいいよと言ってあたしは桜庭の顔を見た