莉那・・・バレバレだよ・・・


「莉那さ、田村君と一緒の高校受けたら?」
「えっなにいきなり!」


莉那が明らか動揺した顔であたしを見てきた


「だってさ、2対2で受けたらさ遊びやすいじゃん?」
「そっか、そうだね。莉那ちゃん俺と一緒んとこ受ける?」


田村君が納得して、莉那のほうを見た


「いいの!?」
「いいよ。とりあえず、俺らでも行けそうなところを・・・」
「星南とかどう?あたしらと学校も近いし」


星南は、南高と1駅ちがいで駅から学校まで近いから逢いやすい


田村君と莉那は一緒の高校へ行くことになった


「あっ、あたしもう帰らなくちゃ。園長先生に怒られちゃう!」
「あっそっか、じゃ―解散する?」


門限があって、7時までに帰らなきゃいけない


施設と莉那の家は反対方向だから、ここでお別れ


田村君は莉那と桜庭はあたしと帰った


2人きりになった時、桜庭が手をつないでた