「桜庭志望校どうするの?」


一番気になっていた、志望校を聞いた


「サッカーが強いところに行きたいんだ。だから・・・南高校かなぁ」


南高って、制服かわいかったはず


「決めた!あたしも南高にする!!」
「咲希!?あんた早くない?」


だって、中学で3年間も離れ離れだったのに・・・高校でも離れ離れは嫌だもん


「あたし桜庭と一緒がいいの」
「でも南高って、すごく頭いいのよ?」


いくらでも努力して見せる!


「絶対受ける!」
「藤原・・・本当にいいのか?」
「いいの、あたしの進路のことを言う人は先生だけだから」


ママもお兄ちゃんも何も言わないと思う


「咲希あたし、南高は無理だわ・・・」
「そうだね・・・、あっ田村君は?」


いきなりあたしが田村君に話を切り出したからビックリしたのか、手に持ってた本を落としてしまった


「あー、ごめんね」
「いや、俺の番数は、50番だよ」
「えっ、高君って50番なの!?」


莉那が嬉しそうに、田村君に話していた