あんな状況なのを知ってるくせに、あたしを危険な目に合わせようとした!


最低最低!!


「眞子がなんであぁなったのかおれもわかんねぇんだ。優しくて気遣いがうまい自慢の妹だった、何があってあんな奴になったのか・・・」


お兄さんは、頭を抱えて悩みだした


「両親はいつも帰りが遅くて、身の回りのことは眞子がしていた」


眞子は、大変だったんだ


「自分で言うのもなんだけど、俺は陸上で忙しくて毎日帰りも遅くて・・・この前眞子が部屋に男を連れ込むところを見たから、眞子の頬を叩いたんだ。“なんでそんなことしてんだよ!!自分の体大事にしろよ!!”って」


「それが・・・ダメだったんだろうか、俺・・・眞子にどお接すればいいか分からなくて、友達やクラスメイトが来たら、眞子の戻ってくれると思って・・・ごめんな。怖い思いさせて」


お兄さんはあたしの手を握って頭を下げてくれた


こんなにいお兄さんをもってるのに、眞子はなにをしてるんだろうか


「あたし、眞子のこと連れ戻します!」


眞子を救いたい。少しでも、あぁいう場から救ってあげたい


もう一度あたしは眞子の部屋へと足を進めた


怖い、本当は今すぐ逃げたい


でも眞子を・・あんな状況の眞子を見捨てれない


これは、お節介かもしれない。でも・・・眞子を救いたいんだ


あんなことしちゃダメ。ちゃんと教えてあげるんだ


強い気持ちから、あたしは思いっきりドアを開けた・・・