公園には色んな人が来た。

遊具で遊ぶ子ども、ベビーカーを押した主婦、くたびれたサラリーマン、平和そうな老人。

よく見かける人もいれば、初めて見かける人もいた。

来訪者の名前は、当然分からない。

常連には、内心で勝手にあだ名をつけていた。


風景にはあまり変化がなかった。

大体曜日ごとに来訪者は決まっていて、僕は久しく忘れていた曜日感覚を思い出した。

土日にはそれなりに賑わう場所だった。

平日は人が少なくて退屈だったが、しかし普段見ない顔がふらりと訪れることがあるので、どちらかと言えば平日の方に期待があった。

とはいえ、ただただ眺めているだけの毎日は、退屈になりがちだった。