このまま死ねれば

好都合だって思った。

もう苦しくなくていい。

辛くならずに済む。

それでも

生きたい

この思いはあたしの中から

消えていなかった。

3人が遠く離れていって

あたしは暗闇に

1りぼっち。

どんなに思いを伝えたくても

あたしの思いは伝わらないんだ。

遠くで

『魅柚。起きろ』

『まだ死んじゃいけねぇんだよ』

『起きてよ、魅柚』

こう言う声が聞こえるのに

体が動かなくて。

体中が重い。

それでも

あたしが涙を流した感覚だけは

ずっと残っている。