「あいつ・・・・

魅柚の事好きなんじゃねぇかな??」

「そんなわけないですよ」

「なんで??」

「暴れた日、あたし会いました。

だけど言ったことすべて信じてもらえなかった。

あたしなんてしょせん

これっぽっちの存在だったんです」

こんなに男の事で

悔しいって思ったり

辛いって思ったことは

今までにない。

なぜか苦しいんだ。

「あたしは…

これからずっと1人で生きていくって

決めたんです。

だからもう…皆は苦しまなくていいんですよ」

「魅柚」

「あたしは‼‼

本来1人でいるべきだったのに。

2人の優しさに甘えちゃったから。

もう頼らないです」

「魅柚‼‼」

「もう…

関わらないでください」

あたしはそう言って

バイクのエンジンをかけて

その場から離れた。