指定された部屋に入って

ものの5分しないうちに、

あたしは名前も知らない先輩と

ベッドに埋もれる。

「んぅ……はぁっ…んぁ…」

「声…抑えなくていいよ」

そう言って先輩は

無駄に動きを速くする。

その分あたしの演技は

大胆にしなきゃいけない。

「あぁっ…せ…ん…ぱっ…」

「魅柚…」

いきなり呼び捨て…。

キモィ…。

それでも先輩は

動くことをやめようとはしない。

「ああぁっ…もっ…無理…」

「俺も…」

自分をコントロールして、

先輩に合わせて、イく。

それがあたしなりのやり方だ。