「逆に空海が事故とかあったら

あたしの責任だから‼‼

ここまでで大丈夫。」

「でも…」

何を言っても折れない空海に、

ある紙を渡す。

「これ、メルアドとケー番。

いつでも連絡していいから」

そう言って電車に乗って、

ちょうどいいタイミングで電車が発車する。

空海に手を振って、

あたしは自分の家へと帰った。



そのころ空海は

「こんなん…

反則だろ――…」

なぜか駅のホームで

顔を真っ赤に染めていた。