「あんたの兄貴が人気でも
おかしくはないと思うよ」
そう。
あたしはただ…冷静に言っただけ。
なのに…
「マジで!?」
あぁ…
やっちゃった。
「瑠貴唖さん…」
そう。
千紗の兄貴。
「お兄ちゃん…」
「どうした??2人とも‼‼
そんなオシャレしちゃってよぉ‼‼」
何やってんの。この人。
「№1なのに仕事いいんですか」
なんかもう、
聞くのも面倒なのに
なぜか話そうとしている自分。
訳わかんないわ。
「あぁ…ちょうど休み‼‼
店の前に可愛い女子がいるって聞いたからさ??
まさか千紗と魅柚ちゃんだったとは‼‼」
「千紗だけが良かったですか」