「で?……昨日、何があったわけ?」





あたしが聞くと、綾が話始めた。





「昨日、家族でご飯食べに行ったの…

そしたら、亮介くんが女の子とそこにいて…

亮介くんはあたしに気づかなかったみたいで、女の子とずっとしゃべってた…

なんか、勉強してるっぽくて、でも……すっごい楽しそうで、ずっと笑ってた…

それに、その子のこと`リサ′って、名前で呼んでた…

それで、あたし…亮介くんに電話してみたの……

でも、出なくて……それで黎にメールを……っ…」





そこまで言って綾の目からは涙がこぼれた。






「あたしっ…もう、どうしたらいいのかわかんないっ!」






声をあげて泣き始めた綾。





あたしはそっと綾の背中をさする。





亮介と女の子…?





しかも、名前で呼んでた…?