「あたしは…どう…すれば…、」
虚しくあたしの独り言が響いた。
…仕方ないや、ベンチに座って待とうっと。
周りをぐるりと見渡す。
今日からここがあたしの家なんだ…
よし!挨拶しておこう!
「今日からよろしくおねが…」
「いい気になんなよっ!」
あたしの声を遮るかのように、怒声が響いた。
「いいいいいいい良い気にななななってないです!あたしそんなつもりで…って、え?」
周りには人が誰もいない。
怪物の次は幽霊……?
ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ………?
どうやらその声はホールの裏から聞こえてくるようだった。
ゆ……勇気をだせ!光!
あたしは恐る恐るその場所へと近寄った。