「みんな………本当に
ありがとね………」



まゆが小さな声を振り絞る


「みんなわかってるから
今は安静にしてな」


可奈ちゃんがまゆの髪を撫でながら優しく言った


「はぁ、あのさ…………」


まゆの息が荒くなってる

それでも必死に声を出す


「涼真君以外……みんな
外に……一回出てくれない?」


まゆがみんなに告げる



全員、外に出ると


まゆと俺だけの世界になった