いつもとは明らかに態度が違う沖田に、土方と近藤は思わず背筋に寒気が走る。
「“女は守られて当然”という考えは正しいでしょうか? 結局、自分を守れるのは己自身のみだというのに……」
沖田は、嘆かわしいとでもいいたげにため息を吐き、悪戯を企む悪餓鬼のように、にやりと笑って見せた。
加虐的な視線を土方に向ける。
「まあ……女癖が悪くて、貰った恋文を親戚の家に送りつける土方さんよりは、女子に優しいですけどね」
「総司ッ!」
怒りと羞恥で赤面した土方は、からかいを含んだ沖田の声音に被せるように怒鳴った。
だが、肝心の沖田は「はいはい」と手を挙げて土方の怒りを流してしまう。
そんな態度に煮え切らない土方は、再び怒鳴ろうとしたが、思いがけない近藤の毒舌に言葉を失ってしまった。
「こらこら総司。そんなことは、分かっていても本人の前で言う事じゃないだろう」
「“女は守られて当然”という考えは正しいでしょうか? 結局、自分を守れるのは己自身のみだというのに……」
沖田は、嘆かわしいとでもいいたげにため息を吐き、悪戯を企む悪餓鬼のように、にやりと笑って見せた。
加虐的な視線を土方に向ける。
「まあ……女癖が悪くて、貰った恋文を親戚の家に送りつける土方さんよりは、女子に優しいですけどね」
「総司ッ!」
怒りと羞恥で赤面した土方は、からかいを含んだ沖田の声音に被せるように怒鳴った。
だが、肝心の沖田は「はいはい」と手を挙げて土方の怒りを流してしまう。
そんな態度に煮え切らない土方は、再び怒鳴ろうとしたが、思いがけない近藤の毒舌に言葉を失ってしまった。
「こらこら総司。そんなことは、分かっていても本人の前で言う事じゃないだろう」