「師匠が今のお前(じぶん)を見てどう思うか……。お前は師匠の剣を汚すつもりなん?!


それともなんや、あの人を落胆させるために刀を振るうんか?!


人なんざ斬りたない思っとるくせに、復讐なんざ語るな! お前が浪士を斬る度に、お前みたいな……復讐したい奴が増えるんやぞ?


――あの流派は殺しの技しかない暗殺剣やけど、殺しそのものが目的やない……。


それが出来ひん奴は監察にも組にも要らんわ! ほんまもんの覚悟が無いんやったら、今すぐ荷物纏めて出て行き!!」













(あぁ……、烝……)











甘く脆弱過ぎる心から目を背けていることは百も承知している。的確に指摘され、光は返す言葉がなかった。