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屯所まで戻った三人が門を潜ると、そこには多くの隊士が列を為し、三人を出迎えるようにその場に直立していた。
出迎えを受けるいわれは無い筈だ。一体どうしたのだろう、と首を捻る光だが、背後に多くの気配を感じ、振り返った。
「お帰りなさい。芹沢局長、新見局長」
「土方か」
視線を横に反らせば、土方が少し頭を下げて挨拶をしているのが目に入る。
芹沢、新見といえば、山南が言っていた残り二人の局長ではないか。近藤らと対立しており、何かと問題行動がある、と山南は言っていた。
小柄だが貫禄がある強面の芹沢。
対する新見は、顔の外見的特徴がない。
二人を見た沖田は「芹沢さん!」と、何とも明るく嬉しそうな声を上げ、まるで新見は眼中に無いように芹沢へと駆け寄った。
「おお、沖田。儂が居ない間、変わりなかったか」