私は大罪人。神から忌み嫌われた存在。
だから、しかるべき天誅を受けたのだ。


そう考えようとするが、どうしようもない悲しみと怒りを抑えることができない。


受け入れようとする理性。
孤独から逃れようとする本能。


相反する気持ちを抱き、
他人の命を奪って生きていく価値があるのかを自問自答しながら――、




――私はただ、今日も刀を振るう。




【井岡光】