やっとホームルームも終わり、下校時間になった。
「星奈あ!!一緒に帰ろう?」
私が席を立った瞬間、私の視界を埋め尽くした金色の髪の毛。
「近い…。」
と、私は視界から消す。
「ねぇ~星奈あ?帰ろうよう!!」
「私は美羽待たなくちゃいけないの!!だから陸くんとは帰れないの!!」
私は陸くんに言い聞かせるようにいった。
今日のホームルームでクラス代表を決めるとき、美羽が「内申あがるから」と立候補したのだ。
女子の代表は美羽で、男子はいかにもそういうのが好きそうなキャラのメガネくんがやっていた。
クラス代表はさっそく、今日から仕事があるらしく美羽はその集まりにいった。
だから私は教室でお留守番ってこと。
「長谷川さんも困ってるし、良かったら私たちと帰ろうよ陸くん。」
クラスの女子の3、4人が陸くんに恥ずかしそうに話しかけていた。
「あ~ごめんね?僕、星奈にしか興味ないんだ!!」
「は?」