私も席につこっと!!
私の席は窓側から2列目の一番後ろ。
なかなかいい席だ。
私の前の席も美羽だし♪と上機嫌な私。
前で先生が一生懸命、自己紹介をしている中、右から甘いにおいがした。
「せーなーちゃーん♪」
まさか…
おそるおそる右に顔を向ける。
「僕、星奈の隣の席!!!!やったねー♪」
一番関わりたくない人が隣とは…
最悪だ…
こいつのせいで一気にテンションが下がってしまった。
いつの間にか、私はこのハチミツ野郎が苦手になってしまっついた。
教科書を忘れた時は左の人に借りよっと…
と左を見る。
「あ゛?」
その声を聞いた瞬間、高速で前を向く。
私ってこんな反射神経あったっけというくらい素早く動けた。
左のお方はただいま、ものすごく不機嫌みたいです。
そうです、最悪です。
気づけば私の席は2人の王子に挟まれていたのでした。