あれ?俺様王子って陸くんと知り合いなのかな?
またあの得意の笑みで、陸くんは俺様王子に喧嘩口調で話しかける。
嫌な予感だ…。
陸くんを囲んでいた、女子たちも空気を読んだのかバラバラと教室の隅に散っていき、
いつの間にか、教室の真ん中は俺様王子と陸くんだけになっていた。
「ようよう、相変わらずハチミツくせぇ野郎だな?佐々木陸さんよぅ?」
俺様王子はその高い背を利用してか、陸くんを見下しながら言う。
負けじと陸くんも言い返す。
「まぁでも君が遅れて来てくれて良かったよ。お陰様で僕はココに来た目的の実現のスタートをきれたよ。」
り、陸くんのドヤ顔が半端ない。
内容は全くワケわからんが、とにかくドヤ顔がすごい!!!!
「なっ!?」
さっきまで、強気だった俺様王子がいきなり怯んだ。
あきらかに同様している。
ってか、陸くんも何か目的があってこの学校にきたんだ。
まるで私みたいだ。
そんな、はりつめた空気が漂うなか幸いにもホームルームが始まるチャイムがなり、教室に先生が入ってきた。
みんなそれに気づいたのか、席につき始めた。