「……送ります。行きましょう瑞華。」


「…ありがとう尚希。2人ともバイバイ。また明日学校でね。」


「うん!!」


「おぅ!!」


幹部部屋を出て、下っ端達に会釈しながら倉庫を出た。


ふと、空を見上げた。


星の輝く、満天の夜空だった。


「瑞華、乗ってください。」


「ありがとう。」


ヘルメットをかぶってバイクに跨がった。


副総長のバイクとは思えないほどスローペースで、あたしは水狼の倉庫を後にした。