「……俺個人としては反対だ。」


やっぱり……ね…。


「ただ、総長としては姫になってほしい。副総長も幹部も認めてるしな。

それに、これは後先考えず助けた俺の責任だ。水狼が責任を持ってお前を守ってやる。だから姫になれ。」


「……っ!!」


正直驚いた。


紫苑が賛成するなんて、全く思ってなかった。


……総長としてだけどね。


でも、それでも嬉しかったんだ。


紫苑と少しだけ…、ほんの少しだけだけど、距離が縮まったような気がしたから……。