俺はふと、気になることを聞いてみた。
「お前、青髪目立つな?」
「紫狼さんの赤髪紫メッシュだって目立ってますよ。」
俺はこの頃、黒髪ではなく赤髪だった。
「ありがとな。」
「いえいえ。……俺、地毛は金髪なんです。突然変異で。」
「金だったのか……。」
「はい。家族の中で俺と妹だけ金髪なんですよ…。それを親戚、親でさえも気味悪がった…。あ、目はカラコンです。」
コイツは実の親にも見放されたんだな……。
「ある日妹が、『小学校で好きな花を植えるから、お兄ちゃんにも一緒に選んでほしい』って言われたんです。」