紫苑は一瞬あたしに目を向けると、フッと笑って男と部屋を出て行った。


「瑞華!!大丈夫!?」


「彰人……。」


「服直せる…?」


「うん……大丈夫…。」


あたしは制服を元の状態に直して、彰人に支えてもらいながら紫苑達のところに向かった。


あたし達が着いた頃には、2人は一定の距離を置いて睨み合っていた。


「姫も来たところだし…、姫の前でお前が潰れる姿見せろよ。」


「潰れるのはお前だ……!!」


こうして2人の怠慢の火蓋が切られた……。