~紫苑side~


♪~♪~♪


瑞華からだ……。


「もしもし?」


『……お前が金狼か?』


……っ!!


「お前誰だ?」


『俺?俺は蛇毒総長、"死毒(Shidoku)"だ。』


「蛇毒……だと!?」


蛇毒という単語に、尚希達も反応する。


「……瑞華はどうした。」


『瑞華?あぁ、水姫か。』


「どうしたと聞いてる!!」


『まぁそう焦んなよ。水姫ならまだ寝てるぜ?早く来ねぇと……手遅れになるぜ♪?』


「……っ!!ブチッ……尚希、今すぐ蛇毒の倉庫の位置調べろ!!瑞華が攫われた!!」


「今やってます!!」


俺は尚希に指示を出すと、瑞華を護衛していたはずの圭吾達のところへ向かった。