あたしは突然立ち止まる。


下っ端達はそれに驚いたみたいだけど、どうでもよさそうな目をしていた。


ブチッ


「もう帰っていいよ。」


どうすればいいのか目配せし合う下っ端達。


「だから帰っていいってば。」


「でも……。」


「みんなだって、認めてもない姫を護衛したって嫌でしょ?

あたしも同じ。嫌々護衛されたって嬉しくない。むしろ不愉快だ。」


「「「「……。」」」」


「お互い嫌な思いすることない。これであたしもハッピー、みんなもハッピーでしょ?」


「「「「……っ…。」」」」