「でも…、そしたら紫苑が……。」
「俺はいい。お前は……その……隠せよ//」
「えっ…あ……うん…//」
おとなしく紫苑のパーカーを着た。
大きいな……。
「お前……ブカブカすぎ……。」
「だってしょうがないじゃん……//」
ヤバい…、ドキドキが止まらない……。
「……紫苑!!」
少し前を歩いていた紫苑が振り向く。
「ありがとう!!」
あたしは無性にお礼が言いたくなった。
……それと同時に、胸が締め付けられる。
きっと結以も、こういう何気ない優しさに惹かれたんだと思うと……。
……なんか最近紫苑を見てると胸が苦しくなるんだ。
ただ…、友達の好きな人ってだけなのにね……。