~紫苑side~


ー海ー


「「「海だぁーっ!!」」」


「叫んでないで、パラソルの設置手伝ってください。」


近くの海までやってきた俺達。


あまりにキレイな海を見て叫ぶ瑞華、彰人、零也の3人。


1人せっせとパラソルを設置している尚希。


尚希の性格上、彰人と零也にやらせるかと思った。


……意外だ。


俺はというと、吐き気がしていた。


理由は簡単。


俺達の顔目当てで近付いてきた女達が、俺達を囲んでいるからだ。


しかもなんで俺のほうに寄って来るんだよ…。


零也にでも相手してもらえよ…。