「何探してるの?」


「んー…、伝説の青いバラかな。」


「伝説?」


「そ、伝説。

"青"い"華"って書いて、"サファイア"って読むの。」




"青華(サファイア)"


バラ好きにはたまらなく欲しくなるほど綺麗な青いバラ。


これまで発見した人はたった1人。


だからあたしは、お兄ちゃんのために青華を探すんだ…!!


「なんでそんなの探してるの?」


「お兄ちゃんの思いを継いでるから。」


「お兄ちゃんいるの?」


「うん。正確に言えば"いた"だけどね…。」