柚歩さんは俺に笑いかけると、静かに目を閉じた。


「柚歩……さん…?」


「おい柚歩!?死ぬんじゃねぇぞ!!もうすぐ救急車来るからな!!」


要(Kaname)さんの言うとおり、それからすぐに救急車が来た。


要さんは、6代目副総長。


警察も来て、組長を始め敵の奴ら全員連れていった。


要さんの親父さんが警察のお偉いさんで、水狼はいい意味で警察に顔が利いてるから問題ない。


倉庫を出て行く救急車とパトカーを見て、俺はただ呆然と立ち尽くしていた。







俺は、最期の柚歩さんの言葉が頭から離れなかった。














"それと…っ…、次の総長はお前だ……紫苑…っ…。"