「……ごめん…なさい…。」
あたしは謝ることしかできなかった。
「ごめんなさい…っ…ホントに……。でも…っ、なんか…、懐かしくって……。」
自嘲気味に笑う。
「懐かしかっただぁ?」
表情を変えることなく続ける紫苑。
「お兄ちゃんの写真見たら…っ…、思い出しちゃって……。」
涙と嗚咽が止まらない。
紫苑は何か考え込んでいる。
「陽月……陽月ってまさか…、柚歩さんの妹……?」
あたしは言葉が出せなくて、ただ頷いた。
ガバッ
え………?
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…