先輩に想いをよせて
半年が過ぎやっと告白できたのに
私はあっさりふられてしまった。


ふられるって分かってたら私は、先輩に
告白はんてしているのだろう?



「おい、そこの女。
 そこ邪魔だ…どけ」



「うわっ!」




急に後から声を掛けられ
振り返ると、そこには学園で一番の不良と
呼ばれる、桐島 悠也が後少しで唇が
触れてしまいそうな距離でこちらを見る。




「色気ねぇな、お前」



……色気ないって、初めて話した女の子に
普通言う?
こいつ、ほんとむかつく…!



「あんたに色気使ったって意味ないでしょ!
 ってか、そんな事普通言わないから!」




こいつには思いやる心がないの?!

目の前にいる彼を睨みつけ、怒りを表す
私を見て彼は急に笑い出す。