放課後、私は友達の由香とマックに行く。

由香はジュエリーブランドのデザイナー兼社長の母を持つ、正真正銘のお金持ち。中等部の頃から仲良くなって、今では一番の親友。

マックにきたのは他でもない、これからの予定を決めるため。

マックでは、200円しか使わないで済む。一番の利点。

由香は『食事にお金をかけたくない』と、よく言っている。

『次、ドコ行く?』

由香が私に問いかける。

「ん-、ブロンドール行きたい」

『そこ好きね-。でも千代田だし。遠いしッ』

由香がチーズバーガーにかぶりつきながら言った。

「そんな遠くないし・・・」

渋谷から千代田なんて、我慢すれば、そう遠くない。

「じゃあ、由香はどこ行きたいの-」

今度は私が由香に問いかける。

『ん-、エゴ?RODEOもSLYも行きたい』

「ソレ確実に渋谷だよね」

マルキューは昨日も行った。ていうか、一昨日も行った。

由香の私服は、超ギャル。とくにEGOISTが大好き。対する私は、お姉系。ブランドでいえば、ブロンドールとかKariAngとか。よく渋谷と新宿・上野か、迷った。

「じゃさ、原宿行かない?」

『あー、いいかもね。古着屋行きたいし』

「でしょ?決定」

原宿に決定。結局渋谷になってしまった。

原宿にいって、私はニットブーツを買った。由香は、Tシャツとコート、パンプス。他にニット帽とアクセを買っていた。

由香は一日に3万使うのが目標と言っていた。なんだかんだで、由香のことを羨ましく思っていた。