強い…
まったく、アタシの攻撃が当たらない。
本当に、アタシがコイツより強い力があったのか?
アタシと同じ姿のコイツは…アタシより強い。

ぐちゃぐちゃ考えていても勝てない。今は攻めの一手に転じるしかない。
ピーチは、グッと重心を落としてロケットダッシュをした。
アスファルトをえぐる程の、猛ダッシュを相手にぶつけた…が、相手もピーチのダッシュに応戦し力でねじ伏せた。
取っ組み合いになり、ピーチが更に重心を落とし押し始めた時だった!
相手の手に今まで以上の力加わり、ピーチの指がギシギシと悲鳴を挙げ始めた。
ぐぁ…ぐ…あまりの手の痛みにピーチは地面に膝を着いた。

どうしたの?以前のアンタは、こんなに脆く無かったじゃない。
地球のサル(人間)共と仲良しゴッコをしていて、月の核の使い方をわすれたの?

そう言うと、手を放し脚を垂直に高く上げた…
ピーチは上げた脚を見上げていた。
ニヤリと残酷な笑みを浮かべ、勢い良く脚をピーチの額に振り落とした。

ピーチは目の前が真っ暗になり意識を無くした。


この日、ピーチは地球に来て同じ相手に2回目の敗北をした。