「おかえり、遅いから見に行こうかと思った」


「・・・変態」



部屋に行けば(っていっても部屋の中に風呂あるんですけどね)剣がのんきにコーヒーなんて飲んでるし


変態発言するし、おかげで私は赤面だけど。


でも、それは長風呂のせいにしようと思う

「ねぇ、」


ふいに立ち上がってこっちに来る剣


「何?」


私はまだ、顔の火照りが収まっていなくて、頬を触れば熱い


「さっきのこと、ホント?」


「え?」


てっきり、顔が赤いことをからかわれると思っていた私はきっと間抜けな顔だと思う


「・・・ホント」



あぁ、今顔の温度は何度くらいなのかしら。とか思いながらもここは真剣なムードだから、剣をまっすぐ見る



「俺も、俺も真理寧の事好きだから

ずっと好きだった、さっきも言ったけど。


小さいときから好きで、でも、家庭が違ったから、小学校はどうせ一緒の学校は無理って分かってたから、だから親に頼んで執事育成学校に入った


それで、頑張って執事の勉強して、やっとなれたから奥様、真理寧のお母さんに頼んだんだ


奥様はOKしてくれたけれど、真理寧は俺と会っても別にって感じだったし」