「すばらしかったわ。それでは、また来週。ごきげんよう」
ふぅ~やっと終わったわ
今日は頑張って上手く弾いて早く終わらせるようにしたら、逆にあの先生〝他の曲も〟なんて言い出すからびっくりしたわ
「お疲れ様です、お嬢様」
「本は!??」
佐々木森はクスっと笑ってとりあえずお部屋へもどりましょうと言いながら歩き始めた
「心配なされなくても、ちゃんと、用意してございます
ですが・・・」
そこまでいうと佐々木森は視線を下げた
「どうかしたの?」
ガチャ
佐々木森は部屋のドアを開けた
「え?」
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