彼はすぐに部屋に戻ってきた。



気まずそうに服を着て、慌てて走り出す。





「行ってらっしゃい」



アタシは、彼の背中に声を掛けた。



「ごめん」



彼は振り返り、それだけ言って再び部屋を出ていった。





何を勘違いしたのか謝られた。




アタシは怒ってもいなければ、寂しくもない。



謝られる必要もない。





ただセフレがいなくなっただけ。



SEXができなくなっただけ。