「アタシ達、体だけの関係なんで」



「はぁ!?」



彼女の怒りが増していくのがわかった。





「いや違うんだ」



「何が違うのよ!」



そんな二人のやり取りをよそに、アタシは下着を付ける。





彼は全裸に正座という間抜けな格好で、首を左右に振っていた。





アタシは脱ぎ捨てられたトランクスを拾って、「とりあえず履いたら?」と彼に差し出す。





「はぁ…」



彼は間抜けな格好で、間抜けな声まで出した。





こんな情けない男とは別れた方がいいですよ。



彼女にそう忠告してあげたいくらい。