廊下には、たくさんの生徒がいる。
何がそんなに楽しいのか、みんな笑っている。
楽しいものがそんなに満ち溢れているようには、アタシには思えない…。
楽しいから笑うのか…
笑うから楽しいのか…。
みんなが笑顔のお面を付けているように思えてくる。
「ちょっと押さないでよぉ」
「だって聞きたいんでしょ」
笑顔の女子二人が、あたしに近づいてくる。
「あの、月本さん!!」
名前も思い出せないクラスメイトに、アタシは名前を呼ばれた。
小柄な女と茶髪の女。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…