「金持ってる癖に」


『嫌味?』


「ちょっとだけ」




2人のことは祝福しているのに、まだちょっと自身がなかった。


だから今日は、心の中でおめでとうを呟きにここへ来たのだった。



今はまだ、遠くから見守らせて?




あたしは翼が投げ続ける放物線をずっと目で追っていた。